1 アボカドの栄養とその働き
アボカドは美容や腸内環境の改善に役立つ栄養が含まれる果物です。アボカドに含まれる5つの栄養素をご紹介します。
●ビタミンE
ビタミンEは、脂溶性のビタミンで若返りのビタミンとも呼ばれており、老化や生活習慣病の原因とされる活性酸素の増加を抑える働きがあります。また、ビタミンEは抹消血管を拡げて、血行を促進するため、冷え性や肩こりの改善に役立ちます。アボカド自体に脂質が含まれているため、そのまま食べても効率よくビタミンEを摂取できます。
●食物繊維
食物繊維は人が持っている消化酵素では分解できない成分で、便通を改善したり、糖質などの吸収をゆるやかにしたりする性質があります。アボカドは食物繊維を含むため、便秘の改善や血糖値の上昇をゆるやかにする効果があります。また、食物繊維には、腸内の有害物質やコレステロールを吸着して、体外に排出する働きがあるため、アボカドを食べると腸内環境を整えられます。
●カリウム
カリウムは必須ミネラルの一種で、細胞の水分を維持し、浸透圧を調整できます。カリウムの特徴は体内のナトリウムを体の外に出すことで、余分な塩分を排出するため、むくみや高血圧の改善が期待できます。アボカドは特にカリウムが豊富な果物であり、塩気の強い料理が好きな方におすすめです。カリウムは水にさらすと溶け出す性質がありますが、アボカドはカットしたらすぐに食べられるため、カリウムを損なう心配がありません。
●葉酸
葉酸は水溶液ビタミンの一種で、細胞の生産や再生を促し、体の成長を助けます。造血のビタミンとも呼ばれ、赤血球の生産に大きく関わるビタミンです。また、胎児の発育にとって大切な栄養素とも知られており、妊娠前後の女性には欠かせない栄養素です。
●脂質
アボカドは多くの脂質を含み、森のバターともよばれています。脂質と聞くと懸念されがちですが、アボカドの脂質にはオレイン酸という不飽和脂肪酸が多く含まれ、悪玉コレステロールを抑える働きがあります。酸化したコレステロールは心筋梗塞などの原因になるため、アボカドは生活習慣病の予防に役立ちます。
コメント